一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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炭水化物と植物

質問者:   一般   相田
登録番号2709   登録日:2012-08-02
はじめまして。宜しくお願いいたします。

書籍の「diet for a new America(英語名)」というものの中に、「野菜はほとんど炭水化物でできている」と書いてありました。

調べましたところ、細胞壁などはセルロースやヘミセルロース等でできていて、これらは炭水化物とのことで
すし、細胞壁を含む細胞が無数に集まって1つの個体ができているので、かなりの割合で炭水化物が含まれているのだろ
うということまではわかりました。

野菜や植物と言っても、キノコ類やタンパク質の豊富なブロッコリーなどもあるとは思いますが、一般的に言
われる「緑色の葉っぱの野菜」は炭水化物の割合はどのくらいなのでしょうか。おおざっぱに言うならば、
「野菜はほとんど炭水化物でできている」というのも全くの間違いではないと言えますでしょうか。

また、芋類もデンプンがたくさん含まれていますが、それもグルコースなどの炭水化物になりますが、それ
以外の成分の割合を知りませんので、これについても「野菜はほとんど炭水化物でできている」と言ってよい
のかわかりません。

専門の先生にとって、話がおおざっぱ過ぎて答えようがないということもあるとも存じますが、一般の私が
大まかな意味で、葉っぱの野菜やお芋を、だいたい炭水化物でできていると思ってもよろしいでしょうか。

ご回答を宜しくお願いいたします。
相田様

ご返事が遅くなり失礼しました。

ご質問の内容は食品成分表を見ると解決できると思います。例えば、「新ビジュアル食品成分表(大修館書店)」によりますと、キャベツは100g中、炭水化物が5.2 g、脂質が0.2 g、タンパク質が1.3 g、水分が92.7 gです。いろいろな食品の生物を見るのは面白いものです。ぜひご覧になって調べてみて下さい。
JSPP広報委員長
長谷部 光泰
回答日:2012-08-24