一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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植物で合成されるビタミンC その代謝の場所について

質問者:   公務員   まやーやん
登録番号2715   登録日:2012-08-06
中学生の息子がヨードでんぷん反応を用いて、ビタミンCの含有量を測定する実験を始めました。
見ているうちに疑問に感じたのですが、植物のどの代謝のどこでビタミンCは作られるのでしょうか?教えていただけましたら助かります。
いろいろ検索してもこれというものがヒットしません。
まやーやん さん

ご質問を有り難うございました。
植物においては、多くの場合、グルコース(ブドウ糖)を出発材料にして、ガラクトノラクトンと呼ばれる中間化合物を経て、ビタミンC(アスコルビン酸)が合成されます。この代謝系は多段階の酵素反応で構成されていますが、最後の段階であるガラクトノラクトンからアスコルビン酸への変換はミトコンドリアで行われることが示されています。葉緑体などの他の細胞区画には細胞内輸送され、また、原形質膜上に輸送体があることによって細胞(組織)から細胞(組織)の輸送も行われるようです。
検索に際しては、“ビタミンC”よりも“アスコルビン酸”をキーワードにされると良いヒットがあるかも知れません。これで回答とさせていただきます。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2012-08-17
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