野いちご様

ご質問承りました。
（質問１）面白いことに気づかれましたね。イチョウの子葉は種の中に入ったままで地上にでてきません。地上に出てくる部分は子葉の間から伸びだした茎です。ですから本葉しかつけないわけです。芽生えを掘ると、土の中で種がついているのがわかると思います。種を割ると、食べる部分（お米の食べる部分にあたる「胚乳」に似たものです）の中に２枚（ときどき３枚もあります）の小さな子葉が見つかると思います。子葉の間から地上部が伸びているのがわかるかと思います。ぜひ観察してみてください。

（質問２）
イチョウの雄と雌は芽生えの時に見分けられると良いのですが、あいにく良い方法はありません。いろいろな伝説があるようですが、科学的に証明されたものは１つも無いようです。ご質問の葉の切れ込みですが、親木で観察されたように、同じ木で両方のタイプの葉を付けますから、雄雌の区別には使えませんよね。発芽した６本のうち、どれが雄でどれが雌かは生殖器官（イチョウは裸子植物なので花とは呼びません。専門的には胞子嚢穂と呼びます）が付くまでわかりません。でも、もしかすると何か違いがあるかもしれません。大発見につながるかもしれませんので、引き続き観察してみてください。