質問者:
一般
ナデシコ
登録番号2824
登録日:2013-02-19
先日、高校時代の生物のノートを見ていましたら、タマシダ、イヌワラビ、フキがアオキ、ヤブツバキと共に陰生植物の中に書いてありました。みんなのひろば
タマシダ、イヌワラビ、フキは陰生植物ですか
卒業後、山歩きを始め、植物の名前と生育環境がある程度結びつくようになりました。すると、アオキ、ヤブツバキは陰生植物として納得できるものの、タマシダ、イヌワラビ、フキは陰生植物なのか、疑問を持つようになりました。
と、申しますのは、限られた山歩きの経験からは、それらの植物の生育地は半陰〜日なたが多いと感じているからです。
つきましては、タマシダ、イヌワラビ、フキは陰生植物で間違いないのか、それとも、単なる私のノートミスなのか、教えてください。
ナデシコ さん
ご質問をありがとうございました。高校時代のノートを手もとにおいて参照されておられることに感心します。
さて、「陰地で生育できる植物のことを陰生植物という」との定義に従えば、ノートミスではありません。陰生植物が陽地に生えていたということだけです。植物が生育できるかどうかは、大局的に見た場合には、光合成による物質の生産が呼吸による消費を上回るかどうかにかかっており、この要件がどの程度の光強度下で満たされるか、つまり「耐陰性」の程度、は植物の種類によって異なっております。また、生育の初期の段階では陰地を好むが、後の段階では陽地を好むといった生活様式の植物もあります。耐陰性との対比で「耐陽性(光耐性)」とでも言える視点があり、実際、強い光のもとでは、植物の生育は阻害されます。問題の3種の植物は陰生植物に分類されますが、耐陽性は高いと言えるのではないでしょうか。
ご質問をありがとうございました。高校時代のノートを手もとにおいて参照されておられることに感心します。
さて、「陰地で生育できる植物のことを陰生植物という」との定義に従えば、ノートミスではありません。陰生植物が陽地に生えていたということだけです。植物が生育できるかどうかは、大局的に見た場合には、光合成による物質の生産が呼吸による消費を上回るかどうかにかかっており、この要件がどの程度の光強度下で満たされるか、つまり「耐陰性」の程度、は植物の種類によって異なっております。また、生育の初期の段階では陰地を好むが、後の段階では陽地を好むといった生活様式の植物もあります。耐陰性との対比で「耐陽性(光耐性)」とでも言える視点があり、実際、強い光のもとでは、植物の生育は阻害されます。問題の3種の植物は陰生植物に分類されますが、耐陽性は高いと言えるのではないでしょうか。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2013-02-27
佐藤 公行
回答日:2013-02-27