一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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一次細胞内共生の回数について

質問者:   教員   Tamachan
登録番号2826   登録日:2013-02-21
貴会監修で発行されている植物まるかじり叢書①植物が地球をかえた!第2章の内容についてです。葉緑体の由来についてp.32から単一起源説を否定する様々な研究成果(緑色植物と灰色植物がDNA的に違う、葉緑体の膜構造に四重や六重のものがる生物の存在等)と諸説が紹介されたあと、p.37で一次共生は一回しか起こらなかったのだろう、と結論づけています。最新の研究を扱っている大変興味深い内容で、和歌山で発見された『ハテナ』というミドリムシの話題もあり、授業で取り扱えればと思い教材研究をしております。その中で、この部分の議論の展開が知識不足からか国語力の不足からか理解できかね質問に至りました。よろしくお願いいたします。
Tamachan様

ご質問承りました。シアノバクテリアの共生による葉緑体の誕生(一次共生)は1回だけおこりました。その後、葉緑体を持つ真核細胞が他の真核細胞へ共生する(二次共生、三次共生など)は何回もおこりました。ハテナは鞭毛虫にプラシノ藻類が二次共生したものです(wikipediaでハテナを引くと詳しい解説が見つかります)。
JSPP広報委員長
長谷部 光泰
回答日:2013-02-27
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