一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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野菜のキュアリングについて

質問者:   会社員   きゅう
登録番号2832   登録日:2013-03-19
初めて質問させて頂きます。
現在、葉物野菜の営業をしておりますが、野菜の劣化スピードが早く、頭を抱えております。自分なりに調べたり再現試験を行い、包装形態や収穫後の保管温度などその野菜に対しての適切な対応を少しずつ掴んでおります。
そんな中、キュアリングという方法を見かけました。
植物生理学用語ではないかもしれませんが、キュアリングとは収穫後、比較的高温多湿下での保存で劣化速度を抑えるというものだそうです。植物の生理活性を抑えるのは低温保存が有効であると理解しておりましたのでお聞きしたくなりました。

 ①サツマイモ、カボチャの例がネット上で挙げられていましたが、具体的にどのような状態と言えるのでしょうか。
 ②水分量の多いCAM型植物を(キュアリングと)同じ様な状態に持っていくことは可能でしょうか。
 ③可能であった場合、キュアリング状態が分かる基準としては何か挙げられますでしょうか。

ぼんやりとしか理解していない分、質問もぼんやりですが宜しくお願い致します。
きゅう様

ご質問ありがとうございます。ただ、本コーナーには栽培の専門家はおりませんで、一般的な回答で失礼します。http://kotobank.jp/word/ キュアリング”で調べると、植物の傷口を植物自身に細胞分裂させることでふさがせる操作のようです。CAM植物でも同じような効果が期待できると思いますが、種によって傷口をふさぐ能力は異なると思います。キュアリングがおきているかどうかは、いたんだ切り口が修復されたことでわかるのではないかと思います。肉眼では難しいと思いますので、虫眼鏡などで観察されると見えるかもしれません。多少ともご参考になれば幸いです。
JSPP広報委員長
長谷部 光泰
回答日:2013-04-02
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