しまじろう様
　みんなのひろばへのご質問有り難うございました。難かしい質問です。頂いたご質問の回答を裸子植物の系統を解明なさった基礎生物学研究所の長谷部光泰先生にお願いいたしましたところ、以下のように、これは難しいというお答えが返ってきました。どのくらい難しいのか、以下の長谷部先生からのご回答をご覧下さい。


長谷部先生からのご回答
　たいへん面白いことに気づきましたね。花の咲く植物は二枚の子葉を持つ双子葉類と一枚の子葉を作る単子葉類があります。実は、どうして単子葉類が一枚の子葉しか作らないのかはわかっていません。単子葉類は双子葉類から進化してきたことがわかっているので、双子葉類の子葉を作る仕組みの何かが変わって単子葉になったと推測されますが、実際に何が変わったかはわかっていません。また、単子葉になることでどんな良いことがあったのか、あるいは、単子葉になることで何か他の部分の成長にも変化がおきているのか、ということもわかっていません。さて、裸子植物ですが、ソテツやイチョウの子葉は２枚です。針葉樹の仲間だけが数枚の子葉を輪生します。実はこの理由も、単子葉植物同様、全くわかっていないのです。どうしたらわかるのか、私も頭をかかえています。

長谷部 光泰(基礎生物学研究所)