質問者:
教員
新米教員
登録番号3083
登録日:2014-06-22
勉強不足で頭がこんがらがってしまいました。よろしくお願いいたします。みんなのひろば
花芽形成の時期と開花の時期
長日植物は限界暗期以下になると花芽形成し、春から初夏が開花時期
短日植物は限界暗期以上になると花芽形成し、夏から秋が開花時期
となっていると思います(手元の生物の資料集で確認しております)。
ここでいう「限界暗期以上」を四季に当てはめると「春から夏」
「限界暗期以下」は「秋から冬」だと勝手に思っているのですが、そうすると(特に短日植物に関して)花芽形成から開花時期まで一年近くかかるのか?と疑問を感じております。
私の考え方のどこかが間違っているはずです!
おそらく「勝手に思っている」部分だと思いますが…
ご指導いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
新米教員様
ご質問どうも有難うございます。
光周性花成誘導を研究されている小野道之先生(筑波大学)に御回答頂きました。
短日植物は、気温の比較的高い時期に花を着けます。そのため、花成誘導を受けてから1ヶ月程度で開花すると考えてみてはいかがでしょうか。植物種毎にいろいろと違うこととは思いますが、しかし、誘導から開花まで1年近くもかかるものを私は知りません。
夏至は6月22日ころです。短日植物の場合は夏至以降に、限界暗期が短く敏感なものから順番に誘導を受けて、7月中旬から開花を始めます。例えば、アサガオのような植物です。また、花芽誘導には適温も重要な要素です。
短日植物では夏至より前の春に限界暗期より長い夜が与えられますが、気温が低いために誘導を受けないことなども知られています。これらの結果、夏から秋が開花時期となります。
長日植物の場合には、冬至の12月22日以降に誘導を受けることになりますが、厳冬期で植物が活動を停止していたり、春化処理(バーナリゼーション)が必要なものがあり、より複雑です。しかしながら誘導から開花まで1年近くかけることはなく、春から初夏が開花時期になります。
小野道之(筑波大学生命環境科学研究科)
ご質問どうも有難うございます。
光周性花成誘導を研究されている小野道之先生(筑波大学)に御回答頂きました。
短日植物は、気温の比較的高い時期に花を着けます。そのため、花成誘導を受けてから1ヶ月程度で開花すると考えてみてはいかがでしょうか。植物種毎にいろいろと違うこととは思いますが、しかし、誘導から開花まで1年近くもかかるものを私は知りません。
夏至は6月22日ころです。短日植物の場合は夏至以降に、限界暗期が短く敏感なものから順番に誘導を受けて、7月中旬から開花を始めます。例えば、アサガオのような植物です。また、花芽誘導には適温も重要な要素です。
短日植物では夏至より前の春に限界暗期より長い夜が与えられますが、気温が低いために誘導を受けないことなども知られています。これらの結果、夏から秋が開花時期となります。
長日植物の場合には、冬至の12月22日以降に誘導を受けることになりますが、厳冬期で植物が活動を停止していたり、春化処理(バーナリゼーション)が必要なものがあり、より複雑です。しかしながら誘導から開花まで1年近くかけることはなく、春から初夏が開花時期になります。
小野道之(筑波大学生命環境科学研究科)
JSPP広報委員長
松永幸大
回答日:2014-06-24
松永幸大
回答日:2014-06-24