質問者:
小学生
たかゆき
登録番号3096
登録日:2014-07-18
去年1年生の夏休みの自由けんきゅうで、あさがおをかんさつしました。あさがお
今年もあさがおのかんさつをしていますが、去年こいピンクの花がさいたたねが今年はうすいピンクでした。たねを取る時まちがえたのか、花の色が変わったのかどちらの可能性が高いでしょうか?
あと、朝は4時半ごろさいているのに、夜も9時ごろまでさいています。去年も夕方までさいていましたが、今年はもっとおそくまでさいています。どうしてでしょうか?
青、うすいピンク、こいピンクの三色まきましたが、うすいピンクは成長が早いのに、青は成長が遅いです。どうしてでしょうか?
たねは学校で代々1年生が育てたあさがおのたねです。
たかゆき様
ご質問どうも有り難うございます。
アサガオの研究をされている基礎生物学研究所の星野敦先生に
御回答頂きました。
よく観察してちがいに気づいて、すばらしいですね。3ついただいた質問ですが、くわしいようすが分からないので、せいかくに答えることはむずかしいです。ヒントを書いてみますので、さらに調べたり、観察をつづけたりしてみて、ほんとうの答えをさがしてください。
1つめの質問:たねを取る時まちがえたのか、花の色が変わったのかどちらの可
能性が高いでしょうか?
昨年は、うすいピンクのアサガオもありましたか? アサガオは、からみ合うことがよくありますよね。近くにうすいピンクと、こいピンクのアサガオがあればからみ合ってしまい、たねを取るときにまちがえることもあるでしょう。また、花の色が変わること、すなわち親子でちがう色の花になることは、よくあります。可能性がありそうなのは、昨年のこいピンクのアサガオは、うすいピンクの花を咲かせる性質(せいしつ)をかくしもっていたことです。このばあい、そのたねをたくさんまいて調べると、うすいピンクだけでなく、こいピンクとのアサガオが出てきます。たねがのこっていたら、調べてみてください。
2つめの質問:去年も夕方までさいていましたが、今年はもっとおそくまでさいています。どうしてでしょうか?
まったくおなじアサガオでも、日あたりや温度によって、しおれるタイミングがちがってきます。家の中など日があたらない、すずしいところにおくと、長い時間さいています。はちに植えているようでしたら、いろいろなところにおいて調べてみてください。また、アサガオの種類(しゅるい)がちがうと、しおれるタイミングもちがっています。たとえば、曜白(ようじろ)というもようのアサガオは、おそくまでさいていることが多いです。種類としおれるタイミングを調べてみても、おもしろいでしょう。
3つめの質問:うすいピンクは成長が早いのに、青は成長が遅いです。どうしてでしょうか?
花の色と成長のはやさとのかんけいは、いまのところ知られていませんので、ほかに原因(げんいん)がありそうです。考えられる原因は、1)まわりの環境(かんきょう)と、2)アサガオじたいの性質、の2つにわけることができます。1)環境には、ひりょう、水、気温、日あたり、はちの大きさなど、多くのことが考えられます。また、親のアサガオの育った環境がわるくてやせたたねができると、そこから出てくるアサガオは、はじめのうち育ちが遅くなることがあります。
2)アサガオの性質も多くのことが考えられます。可能性がありそうなところでは、葉の色ともようでしょうか。アサガオの葉の色には、こいみどりと、うすいみどりの2種類があります。成長は、こいみどりの方が早いです。もようでは、葉に白い「ふ」ができるもようがあります。これができると成長は遅くなります。ほかにも、葉が小さいとか、細いとか、ふつうのかたちではないために成長が遅いということもあります。葉の色やもよう、かたちは、光合成(こうごうせい:植物が光をつかって、成長にひつようなものをつくるしくみ)にえいきょうします。光合成がうまくいかないと、成長は遅くなります。
ほんとうの答えがみつかることを、きたいしています。
星野敦(基礎生物学研究所)
ご質問どうも有り難うございます。
アサガオの研究をされている基礎生物学研究所の星野敦先生に
御回答頂きました。
よく観察してちがいに気づいて、すばらしいですね。3ついただいた質問ですが、くわしいようすが分からないので、せいかくに答えることはむずかしいです。ヒントを書いてみますので、さらに調べたり、観察をつづけたりしてみて、ほんとうの答えをさがしてください。
1つめの質問:たねを取る時まちがえたのか、花の色が変わったのかどちらの可
能性が高いでしょうか?
昨年は、うすいピンクのアサガオもありましたか? アサガオは、からみ合うことがよくありますよね。近くにうすいピンクと、こいピンクのアサガオがあればからみ合ってしまい、たねを取るときにまちがえることもあるでしょう。また、花の色が変わること、すなわち親子でちがう色の花になることは、よくあります。可能性がありそうなのは、昨年のこいピンクのアサガオは、うすいピンクの花を咲かせる性質(せいしつ)をかくしもっていたことです。このばあい、そのたねをたくさんまいて調べると、うすいピンクだけでなく、こいピンクとのアサガオが出てきます。たねがのこっていたら、調べてみてください。
2つめの質問:去年も夕方までさいていましたが、今年はもっとおそくまでさいています。どうしてでしょうか?
まったくおなじアサガオでも、日あたりや温度によって、しおれるタイミングがちがってきます。家の中など日があたらない、すずしいところにおくと、長い時間さいています。はちに植えているようでしたら、いろいろなところにおいて調べてみてください。また、アサガオの種類(しゅるい)がちがうと、しおれるタイミングもちがっています。たとえば、曜白(ようじろ)というもようのアサガオは、おそくまでさいていることが多いです。種類としおれるタイミングを調べてみても、おもしろいでしょう。
3つめの質問:うすいピンクは成長が早いのに、青は成長が遅いです。どうしてでしょうか?
花の色と成長のはやさとのかんけいは、いまのところ知られていませんので、ほかに原因(げんいん)がありそうです。考えられる原因は、1)まわりの環境(かんきょう)と、2)アサガオじたいの性質、の2つにわけることができます。1)環境には、ひりょう、水、気温、日あたり、はちの大きさなど、多くのことが考えられます。また、親のアサガオの育った環境がわるくてやせたたねができると、そこから出てくるアサガオは、はじめのうち育ちが遅くなることがあります。
2)アサガオの性質も多くのことが考えられます。可能性がありそうなところでは、葉の色ともようでしょうか。アサガオの葉の色には、こいみどりと、うすいみどりの2種類があります。成長は、こいみどりの方が早いです。もようでは、葉に白い「ふ」ができるもようがあります。これができると成長は遅くなります。ほかにも、葉が小さいとか、細いとか、ふつうのかたちではないために成長が遅いということもあります。葉の色やもよう、かたちは、光合成(こうごうせい:植物が光をつかって、成長にひつようなものをつくるしくみ)にえいきょうします。光合成がうまくいかないと、成長は遅くなります。
ほんとうの答えがみつかることを、きたいしています。
星野敦(基礎生物学研究所)
JSPP広報委員長
松永幸大
回答日:2014-07-29
松永幸大
回答日:2014-07-29