一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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新テッポウユリの草丈が2m以上になった。

質問者:   その他   山崎
登録番号3129   登録日:2014-08-24
自宅で、長年自生している新テッポウユリ?のことです。
 今年(2014.8.19)初めて自宅庭に驚き(別添)の新テッポウユリが、カイヅカイブキにくっついって伸び始めなんと草丈2m以上になっています。このユリってこんなに伸びるものでしょうか。また、この種を植えれば来年も巨大な草丈のユリが咲きますか。お聞かせ下さい。
山崎様

ご質問どうも有難うございました。
ちょうど私の庭でもテッポウユリが開花して楽しんでおります。
通常、1メートルくらいまでで花を咲かせますので、2メートル以上になったのは珍しいですね。

今朝、他の家の庭や畑に咲いているテッポウユリを見て歩いたところ、周囲に草や遮蔽物がある場合、最大1メートル50センチまで背丈が伸びている傾向があることがわかりました。このため、カイヅカイブキの影になったことが背丈が2メートル以上になった要因かもしれません。

一般に植物の背の高さは、環境要因で変動します。
光量、照射方向、気温、降水量、土壌の性質、肥料の有無など様々な要因が考えられます。したがって、来年、同じ場所に種を植えても同じように背丈が2メートル以上になるかどうかはわかりません。
もし背丈が同じように2メートル以上になった場合は、今年と来年で変化がなかった環境要因が主な原因であると考えられます。

このほか、遺伝的要因も考えられます。突然変異により背丈が高くなる品種ができたということです。変異の入り方によって次世代に、同じように背丈が高くなる場合とそうでない場合があります。
これも世代を経て確認するとともに、カイヅカイブキの影響がないところに植えても背丈が2メートル以上になるかどうか確認する必要があります。
JSPP広報委員長
松永幸大
回答日:2014-08-19
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