一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ホルモン剤の散布時間帯について

質問者:   一般   U.K
登録番号3169   登録日:2014-11-05
 いろいろ調べているところですがよくわからないので教えて下さい。アミノ酸系資材やNKP系資材を菊やドラセナなどの植物へ葉面散布する時間帯は、光合成活動が活発な午前中に行うと植物の生育が良くなる、と理解していますが、成長促進剤や抑制剤などのホルモン剤についてもその吸収や効果が高くなるような散布時間帯があるのでしょうか。あればその理由も知りたいです。
U.K さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
葉面散布は散布剤の葉面からの吸収が良い時に行うのが効果的とされていますので、肥料成分であろうと成長調節剤であろうと原則は同じことです。一般には、日中の高温時を避け朝、夕の気温が15から20度程度の時間帯に行うことが良いとされています。日照が強く葉面温度が高い場合には作物の代謝活性はむしろ抑制気味になるからです。ホルモン剤(成長調節剤)の場合にはその種類も多く、いろいろの目的のために使用されますので、目的によって作物の成長段階をも考慮する必要があります。矮化を目的とするか、単為結果、果実肥大を目的とするか、落葉、落果の抑制、促進を目的とするかなどによって作物の生育段階、最適の散布時などが異なりますので、目的に応じた散布法を見つけることが必要です。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2014-11-11
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