一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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カナワラビの仲間の変異について

質問者:   一般   自然人
登録番号3190   登録日:2014-12-01
シダの愛好家です、変異個体が多く楽しいです、宜しくお願いします。

*ハカタシダは羽軸の両側に白い斑が有るものと無いものがあります、また葉面 の艶の有るものと無いものがあります。
 現在育成中のハカタシダは一般の斑と羽軸付近以外にも広がった斑の2系統あ ります。
*ハカタシダの変種とされるオニカナワラビの斑入りもありますが、面白いこと に羽軸付近ではなく葉面全体にトラ斑状に出ています、ハカタシダでは今のと ころトラ斑のみは確認なしです。
*私が独断でつけた仮称ツヤナシホソバハカタシダ(ツヤナシハカタシダ斑なし Xホソバカナワラビの雑種かも)もありますが胞子培養不可は現在不明。

シダの雑種は遺伝子解析が出来るのでしょうか、宜しくお願いします。
カナワラビの仲間の羽軸沿いの白い斑はとても綺麗ですね。ただ、これがどんな仕組みでできるのかはまだわかっていないのです。また、カナワラビやイノデなどの仲間は葉面の艶が種によってことなりますが、これもどうして違うのかという研究は無いようです。可能性としては、葉の表面にあるワックスの性質が違う、葉の表面の細胞の形が違うなどの可能性が考えられます。被子植物の白い花びらは、表面の細胞が変形して光を反射しやすいようになっており白く見えます。
 シダの雑種は胞子ができない場合が多いので遺伝解析は難しい場合が多いです。うまく胞子ができた場合は、蒔いてみると親と異なった形の子供ができることがあります。ぜひ試して見てください。
基礎生物学研究所
長谷部 光泰
回答日:2015-02-04
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