質問者:
一般
sumanoiruka
登録番号3202
登録日:2014-12-14
野菜や花の植物の長期保存について友人と話していました。友人は常温であっても、沸騰寸前程度の真空状態で植物を保管すると長持ちできるはずといいます。真空はともかく温度が低くなくても良いというところが感覚的に納得できません真空
長持ちする理由は、空気がないと微生物が活動しないから腐敗が進まない(空気がなくとも繁殖する微生物もいるのでは???)空気がないと植物は呼吸ができないので仮眠状態になる(これはなんとなくわかるが、これで眠るのか??)
というものでした。過去の質問を見ていると真空が良いのはなんとなくわかりますが間違いないのでしょうか?よろしくお願いします
Sumanoiruka 様
ご質問を有難うございました。
減圧して空気の量を減らすと植物体に供給される酸素や二酸化炭素、それに水分が少なくなるので、一般的には生命活動が抑えられることになると考えられます。また、酸化的な分解の過程が抑えられるので植物の保管にとっては有利に働くことが予想され、そのような手法は実用化されているのではないでしょうか。真空の程度によっては水や低分子の物質が植物体から失われて細胞の破壊過程が進行する事態になると思います(水の沸騰や昇華)。事情は真空の程度と植物材料の種類によって変わると思います。種子などは宇宙空間の真空にも耐えて生き残ることがあるようで、表面をコーティングするなどの工夫によってはある程度の高真空下においても生命維持機能を保たせることが可能なようです。
回答を差し上げるのが遅くなりました。
ご質問を有難うございました。
減圧して空気の量を減らすと植物体に供給される酸素や二酸化炭素、それに水分が少なくなるので、一般的には生命活動が抑えられることになると考えられます。また、酸化的な分解の過程が抑えられるので植物の保管にとっては有利に働くことが予想され、そのような手法は実用化されているのではないでしょうか。真空の程度によっては水や低分子の物質が植物体から失われて細胞の破壊過程が進行する事態になると思います(水の沸騰や昇華)。事情は真空の程度と植物材料の種類によって変わると思います。種子などは宇宙空間の真空にも耐えて生き残ることがあるようで、表面をコーティングするなどの工夫によってはある程度の高真空下においても生命維持機能を保たせることが可能なようです。
回答を差し上げるのが遅くなりました。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2015-01-09
佐藤 公行
回答日:2015-01-09