さとうさま

　みんなのひろばへのご質問有り難うございました。50種類もの植物の花を調べたそうですね。きっと花が大好きなんだろうと思います。ご質問にお答えする前に、植物の花の作りについて少し説明します。植物の花は外側から、がく、かべん（花びらのこと）、おしべ、めしべと並んでいます。茶和さんのご質問の中のグラジオラスやフリージアではがくもかべんも同じような形をしていますので、両方とも花被（かひ）と呼び、がくに当たる花被を外花被（だいかひ）、かべんに当たる花被を内花被（ないかひ）と呼んでいます。さてご質問の答えですが、グラジオラスもフリージアも茶和さんが観察なさった通り、花の下の方は筒状になっています（花被筒・かひとうと言います）が、上の方は6個に裂けています。グラジオラスもフリージアもアヤメ科に属しており、アヤメ科にはアヤメやハナショウブやカキツバタも属しています。グラジオラスやフリージアと同じアヤメ科のアヤメやハナショブやカキツバタは外花被3枚と内花被3枚を持っていますので、グラジオラスの花もフリージアの花も外花被3枚と内花被3枚の6枚の花被を持っており、その6枚の花被の根もとの方がくっついたのだと思います。アヤメ科にはサフランやニワゼキショウも含まれています。サフランでは10センチもある花被筒の上に6枚の花被が見られます。ニワゼキショウは見ただけでは花被6枚に見えますが、良く調べると6枚の花被の根もとの方はくっついています。普通にはサフランもニワゼキショウも花びらは6枚と思われていますので、グラジオラスやフリージアも花びら6枚と言って良いのではないでしょうか。