みんみん様
みんなのひろばへのご質問有り難うございました。頂いたご質問の回答をサクラの専門家の方にお願いしたのですが、お忙しいからか回答が頂けず、長いことお待たせしてしまいました。申し訳ございません。専門家の方からの回答が頂けたら、追加なり訂正なりすることにして、取りあえずサクラの専門家でない私の回答をお送りします。ご存知と思いますがソメイヨシノは江戸染井村六義園の園丁（のちに伊藤樹仙と呼ばれました）が作り出したとも、園内で見つけたとも言われている桜で、染井村のソメイと桜の名所吉野のヨシノからソメイヨシノと呼ばれるようになったそうです。エドヒガンとオオシマザクラの雑種ですので、たとえ種ができたとしても、その種からソメイヨシノは生えてきません。それどころか、ソメイヨシノはに自分の木の花の花粉では実が稔りませんし、隣に生えているソメイヨシノの花の花粉でも実が稔りません（自家不和合　登録番号 0577 参照）。そこで挿し木で増やしていますので、日本中のソメイヨシノは同じ遺伝子を持ったクローンです。隣のソメイヨシノの花粉で実が稔らないのは隣のソメイヨシノも同じ遺伝子を持っているので自分と同じだからです。実が出来れば、いろいろな方法で海を渡ることが出来ますが、実が出来ないと海を渡るのは不可能です。海を渡るのには人の手にすがる他ありません。北海道や沖縄にソメイヨシノがないのは人が持ち込まなかったからだと思います。一月に沖縄に行ったことがありま、カンヒザクラの桜祭りに出くわしました。見事でした。沖縄にソメイヨシノは要らないと思いました。北海道北東部に持ち込まなかった理由につては知りません。