たなか様
　みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。頂いたご質問の回答を東京大学の塚谷裕一先生にお願いしておりました所、以下の様な回答をお寄せ下さいました。塚谷先生のおっしゃるようにこれからも観察を続けて下さい。

【塚谷先生からのご回答】
たなか様
　ご質問ありがとうございます。
　ゲッケイジュは雌雄の区別が容易ですので、4月ごろに花が咲いたとき、中を確認してみていただけますか?雌株なら花の中央に、緑の太い部分を持つ雌しべが中央にあります（雄しべはある場合とない場合とがあります）が、雄株なら葯を持った雄しべが十数本あるだけのはずです。
　その判定で雄株なのだとすると、以前に結実したのは、何らかの理由で一時的に雌株化したのかもしれません。ゲッケイジュでそういう例があるかどうかは知りませんが、やはり雌雄異種のイチョウでは、雄だと思っていたのに突然銀杏がなったという事例が、複数報告されています。継続して観察を続けられることをお勧めします。

　塚谷　裕一（東京大学大学院理学系研究科）