一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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蒸散の実験

質問者:   中学生   なな
登録番号3289   登録日:2015-05-31
葉の裏と表で蒸散の量を調べようという、実験だったのですが、水を入れた試験官に水中で切った枝をさし、とあるのですがなぜ水中で切った枝をさすのですか?
なな さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
切り枝の茎を水の中に入れてから切りなおすことを「水切り」と言っています。登録番号0097に水切りの説明がありますが、簡単に繰り返しておきます。
植物の蒸散はいつも起きているので導管内の水は常に動いていますね。空中で茎を切ると、導管切り口から水の代わりに空気が入ることにあります。空気の泡が導管内に入ると切口を水につけても空気の泡が邪魔をして水が動けなくなります。蒸散が弱く水の流れが遅いものでは空中で切っても問題になるほど空気が入らないでしょうが、水中で茎を切ればどんな切り枝でも確実に空気の泡が入らないので推薦しているものです。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2015-06-01
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