一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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気孔の観察

質問者:   教員   ss
登録番号3291   登録日:2015-06-06
以前3285でご質問させていただいたものです。

 気孔の観察を液体絆創膏を用いて行っています。非常に手軽に観察でき、有効な手法だと思いますが、登録番号1492でマニキュアなどで1次レプリカをつくり、観察すると有機溶媒の影響で気孔が閉じてしまうとあります。実際、液体絆創膏で観察すると、開閉がなんとなく確認できます。サボテンについても、夜は気孔が開いているものをレプリカ法で発見できました。しかし、実際の気孔よりも閉じてしまっているのか、不安です。
 液体絆創膏は、気孔の開閉の観察に影響を与えるのでしょうか。ちなみに、成分はピロキシリン、ヒマシ油、エタノール、酢酸ブチル、その他です。デンタルラバーを使用した2次レプリカ法にも挑戦してみようと思いますが生徒の作業に時間がかかると思われるので、液体絆創膏の精度が高ければ、これで進めたいとおもっています。
 ご助言をお願いいたします。
ss 様

登録番号3285に関連して新たに質問をお寄せ下さりありがとうございます。CAM植物の光合成に関して気孔開閉のデータを既にお持ちだったのですね。

気孔開閉の観察については、ご指摘の登録番号1492のQ/Aで大変詳しい説明がなされております。今の段階では方法の検討だと思って、貴方が使われている材料(条件)ではど
ちらの方法が気孔開閉の実態を示すことになるかを、実験的に確かめ考えてみられることをお勧めします。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2015-06-09