一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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オシロイバナの白は弱いからですか?

質問者:   小学生   カイマックス
登録番号3334   登録日:2015-08-02
登録番号3333の続きです。

昨年の夏にオシロイバナのピンクと白のしぼり模様を作りたくなりました。
ピンクのおしべを白のめしべに(白のおしべは先に切った)、白のおしべをピンクのめしべに(ピンクのおしべは先に切った)を受粉させて、それぞれ種をとりました。

この時に、白のおしべをピンク株のめしべにつけたものは、種がすぐにできましたが、ピンクのおしべを白株のめしべにつけたら、種ができる前に落ちてしまい、こちらだけ何度か繰り返してやっと同じ数の種がとれました。

なぜピンクおしべを白のめしべにつけた方は種ができにくかったのでしょうか?
やはり遺伝の法則で、白が弱いからでしょうか?他に原因はありますか?
教えて下さい。
はっきりしたことは分かりませんが、登録番号2681の質問でも白株に黄色株の花粉を受粉した場合には種はできても発芽しなかったようです。今回の場合、ピンク株を受粉した場合には種ができにくくても、発芽はしているようですので、先の質問の場合とは原因がことなるかもしれません。ピンクの花粉を受粉した場合に種ができにくい、しかし、できた種は発芽できる、ということから考えると、白い株が弱いというよりはピンク株の花粉に何らかの問題があるように思えます。他の色の株を受粉した場合や、自家受粉をした場合に種子のでき方がどうなるかを観察することで、この原因の手がかりが増えると思います。

登録番号2691の回答でも説明されていますので、難しいかもしれませんが参考にしてみてください。

 佐々木 伸大(岩手生物工学研究センター園芸資源研究部)
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2015-08-21
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