一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ネギの葉の蜜と安納芋の蜜

質問者:   会社員   なべ
登録番号3416   登録日:2016-01-15
とあるテレビ番組で、ネギが光合成によって作った糖分(ショ糖)が、
ネギの葉に溢れ出し、それを舐めると、「とても甘い」と言っておりました。また、その成分が、安納芋を焼いた時の蜜と同じ成分と言っており、実際にそれは正しいのでしょうか?
何卒よろしくお願い致します。
なべ 様

このコーナーをご利用下さりありがとうございます。
ネギの葉に甘さを与える成分と焼き芋を甘くする成分は、共に「糖」と呼ばれる化合物ですが、その種類が違っています。
ネギでは光合成の産物が果糖・ブドウ糖・ショ糖などの形で葉に蓄積されるので、生葉を舐めると蜜を含んでいるように甘く感じられるほどになることがあります。一方、サツマイモ(安納芋もその一種)の芋の部分にはデンプンの形で光合成産物が蓄積されており、時間をかけてゆっくり芋を焼くと、その間に酵素の働きでデンプンが分解されて麦芽糖に変換され、これが甘さの原因になります。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2016-01-17
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