一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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メタセコイアは示準化石?

質問者:   教員   アノマロ
登録番号3439   登録日:2016-02-27
理科の授業で化石などについて教える際、メタセコイアは「示準化石」(ある短い時期に広範囲に生息していた生物の化石)として紹介するのですが、別の授業では「生きている化石」(太古の昔から姿を変えることなくいまだに生息している生物)と教えます。この場合、まだ生きているのに示準化石なの?という疑問が出てきたのですが、メタセコイアはどのような扱いになるのでしょうか?
アノマロ様

みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。頂いたご質問の回答を、基礎生物学研究所の長谷部光泰先生を通して、植物化石を専門としておられ中央大学の西田治文先生にお願い致しました。以下が、西田先生からのご回答です。すっきりされるのではないでしょうか。

【長谷部先生を介しての西田先生からのご回答】
メタセコイアは新生代だけではなく白亜紀からもたくさん化石が出るので示準化石ではないそうです。ですから、生きた化石としてだけ教えられるのが良いと思います。また、示準化石は特定に時代だけにたくさん産出する化石ですので、その後、ほそぼそと現在まで生き残っている場合もありますので、論理的には、示準化石かつ生きた化石というものもある可能性はあります。

西田 治文(中央大学)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2016-02-29
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