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一つのアサガオの花から取れる種の数

質問者:   小学生   UA
登録番号3515   登録日:2016-06-26
わたしが育てたアサガオは一つの花から種が3つ取れたり、6つ取れたりしましたが、どうしてばらばらなのでしょうか?どうやって数はきまりますか?
UA さん

ご質問をありがとうございます。大歓迎です。

[回答]
 アサガオの花をたてに切って横から見てみると、そとがわから、がくへん、かべん、おしべ、と並び、まんなかに、一本のめしべがあることがわかります。
 
 めしべの先には、花粉がつく場所 [柱頭(ちゅうとう)といいます]があり、ねもとは少しふくらんでいます [ここを子房(しぼう)といいます]。たねをとるとき、そとがわの乾いたからをやぶりますね。子房は、このからになるところです。

 子房は葉の変化したもの [心皮〈しんぴ)]でできていますが、植物によって1まいの心皮でできているものもありますし、多くの心皮でできているものもあります。アサガオは3まいの心皮が合わさってできていて、3つ部屋になっています。1まいの葉(実際は心皮)の両はしを合わせるようにまるめると、ストローのように真ん中に空間ができます。それが1つの部屋です。アサガオでは、その部屋が3つ合わさってできていると考えるとわかりやすいかもしれません。

 アサガオでは、子房にある3つの部屋のそれぞれに2つずつ、種子のもとになる胚珠(はいしゅ)が入っています。したがって、1つの子房には6つの胚珠があることになります。(まだ若く、緑色をした実を輪切りにしてみると、3つの部屋に2つずつ胚珠が入っているのを見ることができます。また、種子をとるとき、注意深くからを除くと、3つの区切り(部屋)があることが分かると思います。)

 胚珠の中には、それぞれ1つ卵細胞(めすの細胞)があります。花粉が柱頭につくと、花粉から花粉管という管がのびだして胚珠まで到達します。そこで、花粉管の中でつくられたおすの細胞と卵細胞がくっついて、いっしょになりますと[受精(じゅせい)といいます}、細胞分裂が始まって、胚(はい)(発芽したとき、めばえになるもと)になります。その結果、胚珠がはったつして種子になります。すべての胚珠で受精がおこなわれると6つの種子ができますが、中に受精がうまくいかなかったものがあるとその胚珠ははったつできず種子ができません。1つの花で種子の数が6つより少なくなります。

 おわかりになりましたでしょうか?やさしく説明したつもりですが、いろいろ新しい用語がでてきて、小学生にはむずかしかったかもしれません。そこで、もうすこし、かんりゃくに書いてみます。

 アサガオでは、1つの花にはったつして種子になる、6つの「種子のもと」があります。「種子のもと」がはったつして種子になるためには、「種子のもと」の中にあるめすの細胞と、花粉がのびだしたくだの中でつくられたおすの細胞がくっついて、いっしょになることが必要です。6つの「種子のもと」のすべてで、めすの細胞とおすの細胞がいっしょになることができれば、6つの種子ができますが、いっしょになることに失敗した「種子のもと」では種子ができません。したがって、6つより少ない種子しかできないものがしょうじます。

 1つの花からとれるたねの数がちがうことに、良く気がつきましたね。よくかんさつしているのですね。感心しました。
JSPPサイエンスアドバイザー
庄野 邦彦
回答日:2016-06-29
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