質問者:
小学生
レッドウイング
登録番号3528
登録日:2016-07-06
はじめまして、夏休みの自由研究にとシロツメクサの株を水耕栽培にて屋内で育てています。この株は約1/4が四葉で五葉、六葉もあります。みんなのひろば
不思議なシロツメクサ なんで?
その中で 花が咲いたのですが シロツメクサの花は小さな花がいくつも集まった花なのですが、 花集まった付け根の中心から葉が何枚も出てきました。 同じような花がもう一本咲きました。現在2本ともドライフラワーにして保管しています。
これは どのような現象なのでしょうか? 貫生 というのでしょうか?
葉化 なのでしょうか? 教えてください
レッドウイング さま
ご質問、どうもありがとうございます。葉のかたちづくりの研究をご専門とされている東京大学の塚谷裕一先生にご回答いただきました。
【塚谷先生からのご回答】
面白い株を見つけましたね。多分、質問の通り「貫生」ですね。「葉化」の場合は、白い花そのものが花でなくなってしまって緑になってしまうのですが、そうではないようですし、花の集まりの間から出てくるのだとすれば、たしかに貫生です。クローバーはご指摘通り、白い小さい花がたくさん、短い茎の上に集まっているわけで、あれは一種の枝です(1つ1つの花も枝が変化したもので、がく、花びら、雄しべ、雌しべなどは葉が変化したもの)。ふつうは適当な数の花をつくったところでその枝の先は成長をとめるのですが、貫生の場合はその成長がとまらず、もっと花をつけたり、あるいはふつうの枝(つまり葉と茎)に戻ってしまうわけですね。観察されている株は、もともと4つ葉や5つ葉になりやすい株ということですから、枝分かれし過ぎるような突然変異が入っているのでしょう。クローバーの4つ葉も、本当なら3つだけ「小葉」をつくるべきところ、よけいに小葉を枝分かれさせて作ってしまう現象ですから。面白い株ですから大事に育てて観察を続けて下さい。
塚谷 裕一(東京大学大学院理学系研究科)
ご質問、どうもありがとうございます。葉のかたちづくりの研究をご専門とされている東京大学の塚谷裕一先生にご回答いただきました。
【塚谷先生からのご回答】
面白い株を見つけましたね。多分、質問の通り「貫生」ですね。「葉化」の場合は、白い花そのものが花でなくなってしまって緑になってしまうのですが、そうではないようですし、花の集まりの間から出てくるのだとすれば、たしかに貫生です。クローバーはご指摘通り、白い小さい花がたくさん、短い茎の上に集まっているわけで、あれは一種の枝です(1つ1つの花も枝が変化したもので、がく、花びら、雄しべ、雌しべなどは葉が変化したもの)。ふつうは適当な数の花をつくったところでその枝の先は成長をとめるのですが、貫生の場合はその成長がとまらず、もっと花をつけたり、あるいはふつうの枝(つまり葉と茎)に戻ってしまうわけですね。観察されている株は、もともと4つ葉や5つ葉になりやすい株ということですから、枝分かれし過ぎるような突然変異が入っているのでしょう。クローバーの4つ葉も、本当なら3つだけ「小葉」をつくるべきところ、よけいに小葉を枝分かれさせて作ってしまう現象ですから。面白い株ですから大事に育てて観察を続けて下さい。
塚谷 裕一(東京大学大学院理学系研究科)
JSPP広報委員長
出村 拓
回答日:2017-01-27
出村 拓
回答日:2017-01-27