質問者:
一般
かーや
登録番号3549
登録日:2016-07-29
趣味の家庭菜園で摘心をしたモロヘイヤとミニトマトを水耕栽培ができるかと水につけていました。みんなのひろば
挿し木の根の出方について
モロヘイヤは切り口付近に固まって円心上に根が出てきました。
一方、ミニトマトは水につけていた茎の部分全体から根がでてきました。
また多分ですが、ミニトマトは左右のどちらか一方側からしか根が出ていないように感じられます。
このような植物による発根の仕方の違いはなぜ起こるのでしょうか??
またミニトマトの根が出る側はどのような要因により決定されるのでしょうか??(光の当たり方等が要因でしょうか??)
よろしくお願いします。
かーや さん:
みんなの広場のご利用ありがとうございます。
根には、発芽当初から成長する主根、それから出てくる側根、切り枝(茎、葉柄)から発生する不定根があります。挿し木から出る根は不定根ということになります。不定根の形成には促進的に働く植物ホルモン(主としてオーキシン、エチレン)や抑制的に働く物質が働いていますが茎を切る(傷害を与える)ことが重要な要素となっており形成の様式はさまざまです。枝の切り口を囲むように平面的にできる場合(モロヘイヤの場合)、ブラシの毛のように出るもの(ミニトマトがこの場合?)があります。また、不定根ができる位置は維管束の配列と関係があり、維管束の数に影響される場合が多くあります。「ミニトマトは左右のどちらか一方側からしか根が出ない」と言うのも、切り口周辺の維管束の配列が関係しているかもしれません。しかし、切り枝の切り口周辺に形成されるカルス(癒傷組織)からの不定根形成も起こりますので、維管束配列とは無関係の場合も多くあります。結局、植物の種、品種、生理的状態などが、植物ホルモンの濃度、動き方、障害の影響の変化、それに伴う植物ホルモンへの感度変化など沢山の要因を介して不定根形成に関わっていますので、現段階でご質問に明快なお答えをすることができないのが正直なところです。日長が発根に影響するとの報告もありますが詳しくは調べられていないようです。
みんなの広場のご利用ありがとうございます。
根には、発芽当初から成長する主根、それから出てくる側根、切り枝(茎、葉柄)から発生する不定根があります。挿し木から出る根は不定根ということになります。不定根の形成には促進的に働く植物ホルモン(主としてオーキシン、エチレン)や抑制的に働く物質が働いていますが茎を切る(傷害を与える)ことが重要な要素となっており形成の様式はさまざまです。枝の切り口を囲むように平面的にできる場合(モロヘイヤの場合)、ブラシの毛のように出るもの(ミニトマトがこの場合?)があります。また、不定根ができる位置は維管束の配列と関係があり、維管束の数に影響される場合が多くあります。「ミニトマトは左右のどちらか一方側からしか根が出ない」と言うのも、切り口周辺の維管束の配列が関係しているかもしれません。しかし、切り枝の切り口周辺に形成されるカルス(癒傷組織)からの不定根形成も起こりますので、維管束配列とは無関係の場合も多くあります。結局、植物の種、品種、生理的状態などが、植物ホルモンの濃度、動き方、障害の影響の変化、それに伴う植物ホルモンへの感度変化など沢山の要因を介して不定根形成に関わっていますので、現段階でご質問に明快なお答えをすることができないのが正直なところです。日長が発根に影響するとの報告もありますが詳しくは調べられていないようです。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2017-02-07
今関 英雅
回答日:2017-02-07