パンパン　さん

みんなの広場のご利用ありがとうございます。

まず根の成長の特徴をいくつかあげます。根の成長の性質として、１）重力の方向に沿って下に向かって成長する（茎ではこの逆で、上の方向に伸びますね）、２）水のある（多い）方向に向かって曲がって成長する、３）明暗があると暗い方向に曲がって伸びる、４）石のような固いものにぶつかるとより抵抗の少ない方に曲がりながら成長する、などがあります。

パンパンさんの実験でカップの底にキッチンペーパー5枚を敷き、水で湿らせると水は均一に分布してもキッチンペーパーは凸凹に波打っていたと思います。そこで種子が発芽すると、底は固いので下方向に成長できず底に沿ってキッチンペーパーの上を横方向に伸びざるを得ません。凸凹の表面で根の先端が凸にぶつかると少し曲がり、次に凸にぶつかればまた楽な方に曲がる、を繰り返して成長します。この間も根は常に下に下に伸びようとしています。そうするとキッチンペーパーの上を凸凹の状態によって半円に成長したり、くねくね曲がって成長したりするはずです。カップの直径がどのくらいが分りませんが、カップの側壁にぶつかれば側壁に沿って丸く成長します。あくまでも根は曲がりやすい方向に曲がりながら成長するので、茎を支えるために曲がったものではありません。キッチンペーパーの中には細かい側根や根毛が食い込んでいるので茎はしっかり支えられ倒れません。この実験では、カイワレダイコンは若く、茎の細胞は元気で水を十分に含んでピンと張っているので真っ直ぐに立つことになります。

マーケットで売っているカイワレダイコンの根を見てください。ある厚さがあっても根が入り込めるようなスポンジが底にあるので、根の形はキッチンペーパーの場合とは違っていると思います。