一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

ガマは風媒花なのに、なぜ雄しべ先熟なのですか

質問者:   一般   malo
登録番号3603   登録日:2016-09-23
ガマは風媒花なのに、なぜ雄しべ先熟なのですか。自家受粉をもするのですか。
malo さん

みんなの広場のご利用ありがとうございます。
植物の自家受粉、他家受粉のメリット、デメリット、自家受粉を回避する方法などについてはたくさんのweb siteがありますのでそれらをご参照ください。ガマが自家受粉を回避する手段としてとったのが雌雄異熟の1つ雄性先熟であったと言うことです。風媒花、虫媒花などの受粉様式とは別のことです。オオバコ、ジュズダマ、セイバンモロコシなどは風媒花で雌雄異熟(これらは雌性先熟ですが)です。物理的、生理的(熟期に差をつけるなど)に自家受粉を回避している植物の多くは人工的自家受粉をすると受精は成立するようです。ガマについては研究例を見つけることはできませんでした。

登録番号1885は関連する事項について有益な解説ですのでご参考になさってください。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2017-03-09