一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

チェックリストに保存

ホテイアオイのリン定量について

質問者:   その他   大森
登録番号0364   登録日:2005-08-29
リンの定量に分光光度計を用いるので、溶液を作成しようとしています。

植物のリン定量は、乾式灰化した植物に塩酸を加えて作った溶液を用いると言うところまではわかりました。

今回質問させて頂きたいのは、「炭化した植物から溶液を作る過程の詳細」です。
塩酸をどの程度加えるのか、どのくらいの時間をかけるか、その他注意点など是非教えてください。

よろしくお願いします。
大森さん

 未回答リストから質問がもれていたため、回答が遅れました。失礼いたしました。
 ご質問についてですが、リンの定量は、植物分野に限らず分析化学分野等でも最も一般的なものの一つですから、身近に参考書がたくさんあると思います。

 例えば
  「植物栄養実験法」博友社
  「生化学実験法」東京化学同人
  その他、分析化学関係の参考書
  などは、どこの図書館にも普通に入っているでしょうから、それらを参考にして、自分の実験系に最も良い方法を作成して下さい。
 
 ホテイアオイをどの程度破砕してから測定に用いるつもりなのか、生長状態はどうか、測定に使用する量をどの程度にするつもりなのか、分解温度をどの程度までコントロールできるのかなどによって、溶液量も分解時間もかなり変わってきます。複数の実験条件を設定し、植物体から全リンが分解・抽出出来ていることを自分の実験系で試行錯誤して確認することが重要と思われます。
 尚、全リン測定に乾式灰化を用いることは良く行われますが、定量性を上げる必要がある場合は湿式灰化をされることをおすすめします。
神戸大学、広報委員
 三村 徹郎
回答日:2009-07-03
植物 Q&A 検索
Facebook注目度ランキング
チェックリスト
前に見たQ&A
入会案内