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花の色の変化について

質問者:   小学生   ひより
登録番号3857   登録日:2017-08-16
小学校4年生の自由研究について分からないことがありましたので、質問させてもらいました。

1年生から色々な花の色水のふしぎについて研究してきました。1年生では、色水を布や半紙に染めてその色の変化などを観察し、2年生では、色水に光をあてて、色の変化を観察しました。3年生では顕微鏡で色素を観察し、今年は色水の色を酸やアルカリに変えてみる実験をしています。
 アントシアニンを含む色水が赤や青に変化するのはわかったので、実際の朝顔の花にレモン水や重曹水を吸わせて変化を見ましたが、朝顔の花の色に変化はありませんでした。白い花に色素を吸わせると色が変わるのに、朝顔にレモン水などを吸わせても花の色が変わらないのは、色素が入っている細胞まで、レモン水などがたどり着かないからですか?
知識不足ですみません。教えて頂けると助かります。
ひより さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

これまではアサガオの花をすりつぶして水に溶かした色水で調べてきましたね。そのときは色水にレモン汁や重曹を加えて色の変化を観察したものです。色水はもう生きていません。

今年は、生きているアサガオの花にレモン汁や重曹を取り込ませて、花びらのpHを変えて色が変るかどうかを調べようとしています。アサガオの花が生きていることが去年とは違います。実験の方法を推定すると、花(あるいは開く直前のつぼみ)短い茎をつけて切り取り、茎から色水やレモン汁、重曹水を吸わせようとしたものです。「白い花に色素を吸わせると色が変わるのに」とあり、このときは食紅などをとかした色水を使ったはずです。食紅などの色素は生物にとって毒ではなく、pHも中性付近にあります。ですから茎の切り口から吸わせると、茎の導管を通って花に達するので花は着色します。茎から花へと水が動くには花の生きている働きが必要です。ところが、レモン水は酸性、重曹はアルカリ性で生きている細胞・組織に直接与えると細胞の働きを抑制してしまうのでレモン水、重曹水はは花まで運ばれず『期待するように』花のpHが変りません。もしくは、レモン汁、重曹液に茎を入れると、導管の周りにある生きている細胞がちぢんだりして導管を詰まらせてしまうのかもしれません。そのため色の変化が起きないのです。ひより さんの予測通りです。ついでに、それではレモンはあんなに酸っぱいのにどうして生きているのか疑問に思うでしょう。レモンやミカンに限らず酸っぱいものや色素などは細胞の中にある小さな袋(液胞と言います)に貯められ、細胞の生きる力の基となっている原形質から隔離されて
いるからです。ちなみに、いろんな色水を作ろうと水彩絵の具などを使っても色はつきません。水彩絵の具は色素ばかりでなく膠やときには粘土などが含まれて、導管を詰まらせてしまうからです。

花(植物)の色はアントシアニンばかりではありません。ヒマワリの黄色、ニンジンの橙色、野菜ビート(赤蕪とも言いますがカブとは違います)、ヨウシュヤマゴボウと言う野生の真っ赤な植物も野原などにあります。付近を見回すと、いろんな色の植物が見つかります。頑張って面白い自由研究をまとめて下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2017-08-16
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