一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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キンセンカはどうして臭いのか

質問者:   小学生   植物大好きっ子
登録番号3860   登録日:2017-08-17
キンセンカを育てています。花が咲いてから花の臭いを嗅いでみたらすごく臭いと感じました。キンセンカはどうして臭いのか気になります。教えてください。よろしくお願いいたします。
植物大好きっ子君

質問コーナーへようこそ。かんげいいたします。 植物が大好きだなんてうれしいですね。しょうらいは植物の研究者になってくれるかな。そうしたら、もっとうれしいですね。
さて、キンせンカについてですが、キンセンカは園芸店で買ってきたのですか。よくマリーゴールドといっしょにされることがありますが、それぞれ別の植物です。ここではキンセンカとして説明します。キンセンカも英語では「ポット・マリーゴールド」あるいは「カレンデュラ」と呼ばれています。キンセンカは食用ハーブとしても栽培されています。確かにキンセンカの花は樹や樹がくさったような、あるいは香水のジャコウのようなきみょうな匂いがしますね。でもこの匂いは香油(こうゆ)としてキンセンカから取り出され、石けん、シャンプーなどの香りやアロマ・オイルとして利用されてもいます。臭いと感じるかどうかは人によって違うのでしょう。ところで、キンセンカはなぜこんな匂いを出すのかといいますと、それは多分昆虫に食べられないための防衛(ぼうえい)のためだと考えられあます。つまり虫よけですね。じっさいに虫にやられやすい野菜を育てるとき、周りにをキンセンカを植えたりします。その目的で特に香りの強い新しい品種がつられたりもしています。一般にハーブとして栽培される植物は虫よけになる香りを出します。ローズマリー、タイム、レモングラス、ミント、ラベンダーなど。しかし、別の花は花粉をはこんでもらうために昆虫をきつける香りを出す場合も多いです。花の香り(臭い、匂い)については、質問コーナーで「花の香り」と検索していただければ。関連する事柄がたくさんありますので、調べてみてください。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2017-08-18
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