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植物の成長は光合成だけ?

質問者:   自営業   マフウサイ
登録番号3881   登録日:2017-08-25
子供の頃から植物の成長は光合成だと教えられましたが、赤外線の吸収によって、その直進性と透過性による熱変化の膨張があると判明しました。なぜ熱変化のことを教えないのですか?落葉樹の翌年の枝葉の成長は未だ葉が育つ前のことで「光合成ではない膨張力」だと考えます。その膨張率は樹脂の濃度と比例し、その最高点が「開花」や「果実の結実時」でした。
木の幹は膨張から成長が始まると思いますが、間違いでしょうか?
マフウサイ 様

ご質問をありがとうございます。

植物の成長(大きさの増大と構造の発達)が持続的に起こるためには、おもに可視光線をエネルギー源とする光合成による有機化合物の合成と外部からの水分やミネラルの供給が必要です。他方、例えば種子の発芽の際などにみられるように、植物の初期発生は光合成によるエネルギーの直接的な注入なしに進行します。落葉樹の新芽においても事情は同じで、光合成の装置はどちらかと言えば時間とともに徐々に形成されて行くようです。一般論として太陽からの赤外線の供給や体内で進行する物質変換の過程で発生する熱エネルギーが植物の成長にとって重要であることは明らかですが、熱吸収の結果としての植物体の物理的な膨張やこの熱膨張によって引き起こされる何らかの構造的な歪みが成長の始まりに関わるシグナルとなっているかどうかについてはまだ十分には解明されていないと思います。

植物の枝や幹の脂質(樹脂)含量と熱膨張率との間に比例関係があり、脂質含量が最高になった時に開花や果実の結実に至るとのこと、大変興味深いと思います。実験結果(文献など)をお示しいただき、植物体の熱膨張と形態形成との因果関係について議論が深められることを希望します。改めて質問をお寄せ下さい。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2017-08-30
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