質問者:
自営業
ダイちゃん
登録番号4175
登録日:2018-07-30
葉をハサミで切って、形や大きさを変えても光合成は可能か。みんなのひろば
葉をハサミで切っても光合成は行われるのか
また、ヨウ素デンプン反応は見られるのか。
もし、光合成を行わなかったら、
なぜ、光合成を行わなかったのか理由を教えてください。
ダイちゃん 様
ご質問をありがとうございます。
反応の産物が実や根などの器官に蓄積される一方で、これらの器官の機能状態が葉で進行する一次的な有機物合成の反応に影響を及ぼすなど、「光合成」は植物が全個体的に営む生理過程であると言えます。しかし、光合成における一次的な有機物合成の機能は、典型的には、葉を構成する細胞に広く分散して備わっております。このため、切りとった葉や葉の切片においても、基本的には、二酸化炭素を材料とする有機物合成の反応は進行し、葉緑体にデンプンを蓄積する植物であれば、それが検出できるはずです。ただし、ハサミで切られた葉においては、切断部分からの水分の蒸発から始まる細胞破壊の過程が急速に進むことになるので、材料や状態によりますが、生きたままのものに匹敵する活性を長期にわたって維持することには難しさがあると思います。葉や葉の切片が萎れることなく保たれることが活性の目安になると思いますので、いろいろと工夫し、まずはやってみられることをお勧めします。
ご質問をありがとうございます。
反応の産物が実や根などの器官に蓄積される一方で、これらの器官の機能状態が葉で進行する一次的な有機物合成の反応に影響を及ぼすなど、「光合成」は植物が全個体的に営む生理過程であると言えます。しかし、光合成における一次的な有機物合成の機能は、典型的には、葉を構成する細胞に広く分散して備わっております。このため、切りとった葉や葉の切片においても、基本的には、二酸化炭素を材料とする有機物合成の反応は進行し、葉緑体にデンプンを蓄積する植物であれば、それが検出できるはずです。ただし、ハサミで切られた葉においては、切断部分からの水分の蒸発から始まる細胞破壊の過程が急速に進むことになるので、材料や状態によりますが、生きたままのものに匹敵する活性を長期にわたって維持することには難しさがあると思います。葉や葉の切片が萎れることなく保たれることが活性の目安になると思いますので、いろいろと工夫し、まずはやってみられることをお勧めします。
佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2018-08-06