ヒノ様

「みんなのひろば」植物Q&Aへようこそ。質問を歓迎します。
質問に関する回答は、花の色や模様ができる仕組みを研究している、基礎生物学研究所の星野敦博士にお願いしました。

【星野先生のご回答】
一度しぼんだアサガオやその仲間の花が、翌日にまた開くということはありません。アサガオの花は、多くの遺伝子をつかって積極的にしおれるようにプログラムされていて、開いたり閉じたりをくり返す仕組みをもちません。花の寿命は一日かぎりですが、株の調子が良ければ毎日のように、次から次に新しい花を咲かせます。ただし、夏を過ぎて涼しくなってくると、翌日まで花が咲き続けることがあります。これが、翌日にまた開いたように見えたのかも知れません。この場合、青い花だと翌朝には赤くなっているので、当日咲いた青と前日咲いた赤の２色の花が同時に咲いているように見えます。赤くなる仕組みについては、登録番号0113の回答を参照ください。

また、一般的ではありませんが八重咲きのアサガオがあり、これは２度開くように見えることがあるため「二度咲」を略して「度咲」と呼ばれます。八重咲きのアサガオでは、おしべが花弁に変化していて何枚もの花弁が重なっています。外側の花弁が開いたあと、内側の花弁が成長してきて翌日に開くことがあります。
それから、アサガオの花が開いてしおれるまでの動画を下記ユーチューブにあげていますので、ご覧ください。しおれた花は、くしゃくしゃと丸まってしまいます。これをもう一度きれいに開いた花に戻すことは、くしゃくしゃと丸めた紙をきれいに開くのと同じように難しいことが直感的にわかると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=qBP-5TrkUCY&t=4s