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単子葉植物の進化について

質問者:   一般   malo
登録番号4287   登録日:2018-11-23
素人です。日頃から植物の多様性に驚き、興味を持っています。双子葉植物から単子葉植物への進化について、このコーナーでも学んでいます。
最近、エヌエッチケイの番組「趣味の園芸」で、単子葉植物について、ユリ科から、ヒガンバナ、アヤメ、ショウガ、カンナ、ラン科の順で、その進化の流れが説明されていました。これは科学的に正しいのでしょうか。維管束植物分類表(北隆館刊)での記載順が正しいのかどうかもわかりませんが、それとも異なっています。教えてください。
malo 様

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。ご質問については基礎生物学研究所生物進化研究部門の長谷部光泰教授に回答をお願いしました。以下がその回答です。
回答中に記載されたweb pageを見ていただければ、非常に分かりやすく理解できます。

【長谷部先生の回答】
まず、進化の考え方ですが、現在、A,Bという2つの科があったときに、これらの祖先はAとBのどちらかとお考えになるかもしれませんが、実際には、AでもBでもなく、AとBの共通の祖先です。例えば、ヒトと日本ザルの祖先は、ヒトでも日本ザルでもなく、どちらとも異なったサルです。従って、現在存在している単子葉植物のどの科からどの科が進化したというお答えはできません。一方、ヒトに一番近縁なのがチンパンジーで、次に近縁なのがゴリラで、その次がオラウータンというように、単子葉植物の科の類縁関係は遺伝子の解析からわかってきました。類縁関係は家系図のようにあらわせます。下記のweb pageに系統樹がありますのでご参考にしてください。概略としましては、ユリ目(ユリ科)、クサスギカズラ目(目は科の上のまとまり:クサスギカズラ目の中ではラン科、アヤメ科、ヒガンバナ科の順)、ショウガ目(ショウガ科とカンナ科)の順に分岐しました。
http://www.nibb.ac.jp/evodevo/...


長谷部 光泰(基礎生物学研究所生物進化研究部門)
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2018-11-23
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