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カエデの葉の数

質問者:   その他   東菊枝
登録番号0434   登録日:2005-12-02
カエデの葉の数は、なぜ5つに分かれたものと7つに分かれたものがあるのでしょうか。
また、1枚の葉がなぜ5つや7つに分かれるのでしょうか?

若い木と年取った木で分かれる葉と分かれない葉があると書かれていたのですが、それだけでは、無いようなので、葉が分かれる訳があれば小学生に説明できるようにしていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
東 菊枝様

登録番号0434
先月に受け取った質問に対する回答が大変遅れてすみませんでした。東京大学大学院理学研究科の塚谷裕一教授に説明をしていただきましたので送ります。


回答
 『ご質問ありがとうございます。カエデの葉ですか。5-7裂するということは、ご指摘のものは、おそらくイロハモミジかヤマモミジですね。葉ができるとき、先端のところから順に作っていくのですが、そのとき、なめらかに形作りを進めるとケヤキの葉のように1まとまりの葉になり、いちいち刻み目を入れながら作っていくと、カエデのようになるわけです。ですから、葉を作るときの勢いがあれば、5で止まらずに7になることもあるわけで、イロハモミジやヤマモミジは、おっしゃるとおり、5,7だけでなく、9に分かれることもよくあります。非常に抽象的な言い方をすれば、その勢いの違いで、数が異なるということになろうかと思います。ですから、その数は、木ごとに違うだけでなく、枝ごとにも、また枝の中でも先端と基部とでも違います。
 ところで日本には、カエデ属の植物が20種以上あり、それぞれ特徴的な葉をしています。中にはヒトツバカエデのように全く分かれないもの、ハナノキのように浅く3つに割れるもの、ミツデカエデのように完全に3つに分かれるもの、あるいはコハウチワカエデのように11にも割れるものなどがあります。それぞれ、分かれる数やその深さに関しては、種によってだいたい決まっていますので、きっと何らかの意味があると思われますが、実際のところ、これが理由、とはっきりしているものはありません。ほかの植物の研究から、葉の切れ込みの深さを決めている遺伝因子については、見当がついているのですが、それが種ごとに異なる意味がわかっていないのです。ですから、子どもたちへの正直な回答としては、今は誰も知らないようだから、大きくなったらこの謎を解いてみせてね、というのが良いのではないでしょうか。』

 塚谷 裕一(東京大学大学院理学研究科)
JSPPサイエンスアドバイザー
 勝見 允行
回答日:2006-01-24
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