リキマル　様

このコーナーをご利用くださりありがとうございます。ご質問には、DNAから見たサクラの栽培品種の分類に関する研究に取り組まれている森林開発法人森林研究・整備機構の松本麻子・加藤珠理の両博士から次のような回答文を頂戴しました。ご参考になさってください。

【松本・加藤両博士からの回答】
サクラのDNA鑑定を行う場合、調べたいサクラの木だけでなく、交雑親として関わっていそうなサクラの木や野生種も含めて、DNA解析を行う必要があります。DNAは葉などの組織から抽出して、問題となる複数領域のDNA配列を調べて、それぞれ比較します。その上で、花や葉の形態的特徴も踏まえながら、親や親種を推定することになります。ただ、こうした一連の解析作業は非常に煩雑であることから、研究レベルで実施されているだけで、今のところ、一般の人からの依頼を受けて行っている機関はないのではないかと思います。