植物Q&A

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葉の枯れるわけ

質問者:   中学生   ぽんた
登録番号4483   登録日:2019-07-18
この前、シロツメクサの葉を採取し、そのうちの一葉を2つに分け、四つ葉のクローバーのように見せかけてみたところ、分けた2つの葉だけ茶色く変色し、枯れたようになってしまいました。
他の二葉は緑色のままで、ちぎった葉だけ茶色くなるのか不思議に思いました。
導管と師管が破れてしまうことに関係あると予想しましたが、実際はどうなのでしょうか。回答お願いします。
ぽんたさん

あなたは中学生で、植物の組織や細胞についてまだあまり勉強していないようです。植物の葉は、緑色の色紙を葉の形に切り抜いたものとは違って、色々な種類の細胞や、それらが集まった組織からできています。学年が進み、また、高校生になると、植物の構造や働きについて、もっと詳しく学ぶことでしょう。この回答では、難しい用語や説明が出てきますが、今の時点では、完全には理解できなくても大まかな全体像をつかんでください。

植物の葉を傷つけると、切り口から水分が失われ、このままでは植物全体が枯れてしまいます。切り口ができると、水分が失われなくするために、切り口周辺の多数の細胞が死んで、水分がこれ以上失われないような変化が起きて褐色になります。水は根から供給されるので、根に近い側の細胞が生き残り、根から遠い側のものは死ぬことによって水分がこれ以上失われることを防いで植物体全体が生き残れるようにしています。あなたはクロバーの小葉の1つを切り裂いて四葉のクロバーを作ろうとしましたが、切り裂いた葉脈から水分が失われるので、このようなやり方でうまくいくはずがありません。遊園地などでは、木の枝を刈り込んで動物や星の形にしたものを見ることがありますが、この場合も、細かく見ると、切り口の葉や枝の細胞は死んで褐色になり、根に近い側の枝や葉が残っているわけです。さて、動物が傷ついた場合を考えてください。傷からは血液が流出し、これが続くと動物は失血死してしまいます。これを防ぐために、傷口では血液の成分が凝固して死んだ血球の一部とともに血餅となり、かさぶたとなって傷口をふさぐことにより体の本体を守ります。植物の切り口でも、全体を守るような変化が起きているのです。

興味があれば、インターネットなどを利用して、次の項目について調べてください:葉の組織、葉の構造と働き


櫻井 英博(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2019-07-24
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