質問者:
自営業
aoi
登録番号4495
登録日:2019-07-31
3年生の娘が自由研究でネイルを調べいてたら、ほうせんかで爪紅という爪を染色する方法が書いてあったので、家にあるピンクと白のホウセンカをそれぞれミョウバンといっしょにつぶして、一晩爪につけてねました。ほうせんかについて
娘の予想では
ピンク→ピンク
白→黄色
だったのですが、どちらもオレンジになりました。
サイトでみたのは赤いホウセンカでしたが、それもオレンジのようでしたが、理由がわからず質問してみました。
よろしくお願いします。
Aoiちゃん
みんなのひろば「植物Q&A」へようこそ。質問を歓迎します。
回答は、植物化学の研究が専門の吉玉国二郎博士(熊本大学名誉教授)」にお願いしました。
【吉玉先生の回答】
ホウセンカによる染色についていろいろ調べたところ、ホウセンカの場合は、花で染めるより葉で染めた方がよさそうです。また、ホウセンカの花や葉は古来から衣類や爪を染色するために用いられてきました。染料となる物質は、おそらくナフトキノン類[注:ナフトキノンは2つのベンゼン環が横付けに結合し、環の一部の炭素2個にO原子が二重結合している化合物です。分子式はC10H6O2]だと考えられます。この化合物は直接には花の色とは関係ない物質で、花の赤や紫色はアントシアンという色素です。上記のように爪染めに関与する色素はむしろ葉に多く含まれているようです。
古来、花は爪を染めるためにも用いられてきたようですが、今回お子さんが用いられた量では、爪が薄く染まりますが、すぐにとれる程度ではないでしょうか。
以下の図書にはホウセンカを用いた爪の染めた方が書いてあるようです。この本は子供向けに書いてありますので、是非参考にして下さい。
書名:「ホウセンカの絵本」
出版社:農山漁村文化協会(農文協)
著者::森源治郎著、市川智子(絵)
定価:2,700円
(この本は、著者が今回の質問者のような問題点に出会ったことがきっかけで、子供達向けに書かれたようです。)
インターネットで調べる場合は「ホウセンカの花での爪染め」と入力して調べます。
本の概略はインターネット上でも見られますので参考にして下さい。
みんなのひろば「植物Q&A」へようこそ。質問を歓迎します。
回答は、植物化学の研究が専門の吉玉国二郎博士(熊本大学名誉教授)」にお願いしました。
【吉玉先生の回答】
ホウセンカによる染色についていろいろ調べたところ、ホウセンカの場合は、花で染めるより葉で染めた方がよさそうです。また、ホウセンカの花や葉は古来から衣類や爪を染色するために用いられてきました。染料となる物質は、おそらくナフトキノン類[注:ナフトキノンは2つのベンゼン環が横付けに結合し、環の一部の炭素2個にO原子が二重結合している化合物です。分子式はC10H6O2]だと考えられます。この化合物は直接には花の色とは関係ない物質で、花の赤や紫色はアントシアンという色素です。上記のように爪染めに関与する色素はむしろ葉に多く含まれているようです。
古来、花は爪を染めるためにも用いられてきたようですが、今回お子さんが用いられた量では、爪が薄く染まりますが、すぐにとれる程度ではないでしょうか。
以下の図書にはホウセンカを用いた爪の染めた方が書いてあるようです。この本は子供向けに書いてありますので、是非参考にして下さい。
書名:「ホウセンカの絵本」
出版社:農山漁村文化協会(農文協)
著者::森源治郎著、市川智子(絵)
定価:2,700円
(この本は、著者が今回の質問者のような問題点に出会ったことがきっかけで、子供達向けに書かれたようです。)
インターネットで調べる場合は「ホウセンカの花での爪染め」と入力して調べます。
本の概略はインターネット上でも見られますので参考にして下さい。
吉玉 国二郎(熊本大学名誉教授)
JSPPサイエンスアドバイザー
櫻井 英博
回答日:2019-08-22
櫻井 英博
回答日:2019-08-22