一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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マミラリア属のサボテン

質問者:   高校生   そら
登録番号4530   登録日:2019-09-05
同じマミラリア属のサボテンでも夏型のサボテンと冬型のサボテンがあることを知りました。
なぜ同じ属なのに生育型が違うのかなと疑問に思いました。また、冬型の品種名や夏型と冬型の見た目の違いもあるのか気になり質問しました。
そらさん

質問コーナーへ再度ご来場歓迎いたします。そらさんはサボテンがよほど好きなのですね。私も十数年昔にもらったサボテンをなんとなく育てていますが、マミラリア属の2種類です。やたらに増えていますが、花は小さくて見栄えはしません。この属にも何百という園芸品種があるようですね。
さて、サボテンと言っても、どの種類も元々全て同じような自然環境に生育していたものとは限りません。ご指摘のようにマミラリアのサボテンでも夏の方が生育しやすい種類や、反対に冬の方が生育しやすい種類もあります。冬型、夏型のサボテンに特に形態などによる特徴的な違いはありません。夏型と呼ばれるのは春〜秋に成長して、冬は成長を停止している状態(休眠状態)のサボテンで、冬型は秋〜冬に成長して、暑い高湿の夏は休眠状態にある種類です。この分類は植物学的なものではなく、栽培家が実用的な面から行っているもののようです。水やりとか、植え替えなどの際に、どちらのタイプであるかを知っておく方が、植物を健康に育てる上で大事なようです。
サボテンの参考資料をどこかの図書館などで調べてみてください。ちなみに、サボテンでなくても、どんな植物でも、同じ属の種はすべて同じ生育様式を示すとは限りません。ある意味でとても多様です。



勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2019-09-14
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