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根の呼吸について

質問者:   自営業   百姓見習い
登録番号4647   登録日:2020-02-18
登録番号1625根の呼吸を拝見しました。質問3のところで『理屈の上では導管液内の二酸化炭素が光合成に利用されることはあり得ますがほとんど無視できるほど小さいはずです。』とありますが、特開2011-110028におきまして、『自然界での本来的な二酸化炭素の吸入作用、即ち、葉部の気孔からの二酸化炭素の吸入に加えて、上記根部からも二酸化炭素が取り込まれるため、この根部からの取り込み分だけ、上記植物苗の葉部への二酸化炭素の吸収量が格段に増加しそれだけ葉緑素における光合成が促進され、』とあります。
理屈の上では無視できるほど光合成に水中の二酸化炭素が利用されることがないのであればどういった要因で二酸化炭素の吸収量が増加し光合成が促進されたのでしょうか。
百姓見習い さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
光合成は葉緑体で行われガス状の二酸化炭素が利用されます。根は光合成をしないが呼吸はして二酸化炭素を放出しています。しかし、根が土壌中(培地)の二酸化炭素を有意に吸収することを示す実験結果報告は殆どありません。
根と土壌との関係で、土壌中で微生物の働きで生ずる二酸化炭素の大部分は空中に放出されますが、同時に細胞壁や通導組織内の水を介して「理屈の上では」葉に到達することもあり得ます。しかしその量は微量であって葉周辺空気の二酸化炭素濃度を考慮すれば、葉緑体へのガス状二酸化炭素の濃度増加に有意に寄与することはありません。
ご質問に引用された特許申請書内の記載については、申請者の考えでありその根拠を私どもは知りませんのでここでの判断の材料には出来ません。


今関 英雅(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2020-02-26
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