質問者:
会社員
クジラの尻尾
登録番号4676
登録日:2020-03-30
赤シソの種を密植して播き育てていくと、赤と緑の斑模様になります。(現在の大きさは本葉2枚が出てきている程度で」す。)みんなのひろば
赤シソを密植すると赤の発色が悪くなるのはなぜ?
これは、密植による光不足でアントシアンの発色が抑制されている為でしょうか?
クジラの尻尾さん
みんなのひろば「植物Q&A」へようこそ。
質問を歓迎します。
植物にとって光は光合成に必要です。しかし強すぎる光は植物にとって有害となる場合があります。植物は過剰な光により引き起こされる障害を回避するために様々な対応を発達させてきましたが、その対応方法は植物によって様々です。細胞が受ける光の強度を減らすというやり方も対応策の1つで、強光が引き金となって、アントシアン系の色素を蓄積するものもあります。人が、日差しの強い高山、海浜、雪山などで目を保護するためにサングラスをかけるのに似ていますね。植物細胞にとって、アントシアンは光障害の軽減に貢献してくれます。他方、色素の合成には有機物およびエネルギーの投入が必要です。そこで。一部の植物は外部環境状態に応じて、アントシアンの合成量を調節しています。
ご質問の「密植による光不足でアントシアンの発色が抑制されている為でしょうか?」に対する回答としては、「その通り」となります。詳しく解説すると、この場合の「光不足」は、光合成にとって不足しているというよりも、光障害を起こすほど光が強くないので、アントシアン合成も抑制されていることになります。
なお、みんなのひろば「植物Q&A」で、下記の回答などが参考になるでしょう:
「日焼け」で検索、登録番号4180等
「紅葉」で検索、登録番号0388等
みんなのひろば「植物Q&A」へようこそ。
質問を歓迎します。
植物にとって光は光合成に必要です。しかし強すぎる光は植物にとって有害となる場合があります。植物は過剰な光により引き起こされる障害を回避するために様々な対応を発達させてきましたが、その対応方法は植物によって様々です。細胞が受ける光の強度を減らすというやり方も対応策の1つで、強光が引き金となって、アントシアン系の色素を蓄積するものもあります。人が、日差しの強い高山、海浜、雪山などで目を保護するためにサングラスをかけるのに似ていますね。植物細胞にとって、アントシアンは光障害の軽減に貢献してくれます。他方、色素の合成には有機物およびエネルギーの投入が必要です。そこで。一部の植物は外部環境状態に応じて、アントシアンの合成量を調節しています。
ご質問の「密植による光不足でアントシアンの発色が抑制されている為でしょうか?」に対する回答としては、「その通り」となります。詳しく解説すると、この場合の「光不足」は、光合成にとって不足しているというよりも、光障害を起こすほど光が強くないので、アントシアン合成も抑制されていることになります。
なお、みんなのひろば「植物Q&A」で、下記の回答などが参考になるでしょう:
「日焼け」で検索、登録番号4180等
「紅葉」で検索、登録番号0388等
櫻井 英博(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2020-04-06