一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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変化朝顔?の育て方

質問者:   その他   ぷぅ
登録番号4694   登録日:2020-04-16
一昨年買った大輪の朝顔が昨年は中心から花びらが始まり一周以上回るものや、中心にもう一つ花びらがあるものなど変わった花が咲きました。今年も種子を植えますが、昨年の様な花を咲かすために注意する点はありますか?
何粒位植えると良いですか?
よろしくお願い致します。
ぷぅ さま

変わった形のアサガオの写真、ありがとうございます。花びらの付き方が変わったり、数が増えたりで、とても不思議ですね。はたして次の世代にも遺伝して、同じ様な花が咲くのでしょうか。回答は、アサガオの形づくりを研究されている九州大学の仁田坂英二先生にお願いしました。

【仁田坂先生のご回答】
お問い合わせありがとうございました。
アサガオは大きく分けると、市販されている、大きな丸い花を付ける「大輪朝顔」と花や葉が変化した「変化朝顔」に大別されます。
大輪朝顔も変化朝顔から派生しており、花が大きくなるものを選抜したものですが、中には変化朝顔の持つ性質(変異)を持っているものがあります。
画像をお見せいただいたアサガオの中で、中心に花びらがあるものは、おそらく八重咲きという雄しべが花弁に変化する変異を均一(ホモ接合)に持っているものですが、花によっては正常な雄しべの一重咲きの花も付けますので種子を結びます。そのため種をとってまけばまた同じ花を付けると思います。花弁が余剰にあって一周回っているように見える花は、大輪朝顔の持つ、花弁が増える洲浜という変異によるものだと思います。



中心から花びらが始まり一周以上回るもの(ぷぅさんより)

中心から花びらが始まり一周以上回るもの(ぷぅさんより)

中心にもう一つ花びらがあるもの(ぷぅさんより)

中心にもう一つ花びらがあるもの(ぷぅさんより)

仁田坂 英二(九州大学理学部)
JSPP広報委員長 
相田 光宏
回答日:2020-04-21