一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

植物Q&A

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花蜜について

質問者:   公務員   ほんわかすみれ
登録番号4779   登録日:2020-06-29
小学3年生の質問です。

「花蜜の成分を教えてください。またどうして花蜜は甘いのでしょうか?」

ほんわかすみれ 様

このコーナーをご利用いただきありがとうございます。同じような内容の質問が登録番号4396で扱われておりますので、先ずはそちらの方を参考になさってください。

「花蜜」の成分は花の種類によって変わります。しかし、共通して主成分は水分で、時として高濃度の「糖分」が含まれており、これが花蜜を甘くしている原因物質です。糖分の種類としてはショ糖(砂糖)や果糖、ブドウ糖(グルコース)などのが中心の場合が多いようですが、それ以外の糖も含まれているようです。糖以外の含有成分としてはアミノ酸やタンパク質、ミネラルなどが挙げられます。糖分は花粉を媒介してくれる動物(昆虫など)の栄養になったり、ミツバチの例に見られるように動物の子孫のための栄養として蓄えられる場合もあるようです。

小学生への説明には下記の本(特に、その第1章)が参考になると思います(専門書ですが、分かりやすい言葉で書かれています)。

(参考書)「昆虫を誘い寄せる戦略-植物の繁殖と共生」川那部裕哉(監修)-平凡社刊(ISBN4-582-50023-4 C0345 P3200E)






佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2020-07-09