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ブドウのヘタ

質問者:   会社員   会社員
登録番号4799   登録日:2020-07-13
「ブドウには(専門的にみて)ヘタがあるか」について調べております。
ヘタは「果実になっても萼が残ったもの」だとこちらのQ&Aで拝見しました。
「ヘタ」と言われると実が房に繋がっている部分を想像しますが、ブドウの場合けっこう固いのでヘタっぽくないように思えます。
ビワやリンゴなどは枝の反対側の部分がヘタになるとのことですが、ブドウには専門的な意味でのヘタはあるのでしょうか。


細かなお尋ねで恐縮ですが、お教えいただければ幸いに存じます。
会社員さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
まず、「ヘタ」という語は専門的に言う学術用語ではなく、成熟した果物に残っている果実以外の部分を指す一般用語です。したがってヘタには萼だけのもの、萼と花托を含むもの、花托だけのもの(萼が果実の発生過程で脱落する)もの、大きいもの、小さいもの、葉状に展開するもの、褐色に堅くなったものなどいろいろな形があります。
果物として市販されているブドウは房状に果実がついています。1個のブドウ果実は短い枝の先端についています。この短い枝と果実本体の結合部を見ると小さいですがお椀状に膨大しています。このお椀状のものは花托と萼が一緒になったものですが、萼片は輪状に融合して花托の周辺に残っています。
花は円錐花序で、子房上位です。蕾はお椀状構造物の上に5つに割れたピーマンを乗せたような形になっています。これが5枚の花弁でふつう黄緑色を残しています。開花すると5枚の花弁が花托側から(先端部は結合しているので下から上に向かって)開いてすぐに脱落します。このことはブドウ属の花の特徴とされています。後には、花托と輪状の萼についた5本の雄しべと1個の雌しべが残ります。受精後子房が成長して果実(液果)になります。
次にブドウを食べるときに果実を小枝ごと切り取り、小枝と果実の結合部をルーペで観察してみて下さい。


今関 英雅(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2020-07-23
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