一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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光合成速度を求めるファーカーの式について

質問者:   一般   ぽん吉
登録番号4941   登録日:2020-12-15
イチゴの栽培の研究をしております。
ファーカーの式を用いて光合成速度を計算したいのですが計算の仕方がわかりません。
条件は二酸化炭素1000ppm,光合成有効光資料 700μmol,葉面温度は23度です。
計算方法と解をわかり易く説明していただけると助かります。
ぼん吉 様

このコーナーをご利用いただきありがとうございます。
二酸化炭素濃度、光強度(光合成有効光量子束密度)、葉面温度の三者が決まると光合成速度が計算できると考えておられるように受け取れますが、その考えは間違っていると思います。単純に考えて、先ずは植物の種類(遺伝的形質)そして生育段階、更には水分や肥料の供給の具合などの違いによって光合成の速度は大きく異なるはずです。問題となるファーカーの式について下記の資料に詳しい解説がありますので、先ずは学習されることをお勧めします。

(文献)
1)寺島一郎著 『植物の生態-生理機能を中心に(第2版)』(裳華房-2014)120ページ
2)寺島一郎著 第7章「個葉および個体レベルにおける光合成」『光合成(佐藤公行編)』(朝倉書店-2002)
3)G. D. Farquhar, S. von Caemmerer & J. A. Berry (1980) A biochemical model of photosynthetic CO2 assimilation in leaves of C3 species. Planta, volume 149, pages78–90.
佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2020-12-22
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