メグ　さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
ご質問は基礎生物学研究所の長谷部先生に回答をお願いしました。一般に「モウセンゴケ」として知られる植物にはたくさんの種があります。それぞれ本来の自生地、形態的特徴、生態的特性、生理的特性が異なります。特に形態的特徴をよく観察して種はどれかを見つけて下さい。また、長谷部先生がご指摘のように、今育てている「モウセンゴケ」の開花の状況（花梗―花序がつく茎の長さや花の数など）をじっくりと観察して下さい。種子がとれたら蒔いて育てることも大切なことと思います。

【長谷部先生のお答え】
モウセンゴケ属（種の集まりのを属と呼びます）は世界中に分布し、約200種が知られ、多くの種が市販されています。モウセンゴケ属の中の1種に日本にも自生するモウセンゴケ（学名Drosera rotundifolia）という種があります。Drosera rotundifoliaはメグさんが本で調べたように普通は初夏のみに開花します。一方、別なモウセンゴケ属の種（例えばホームセンターなどで良く見かけるアフリカナガバモウセンゴケ Drosera capensis）は暖かくしていれば一年中開花します。なので、まず、育てている「モウセンゴケ」の種類を確定させるのが良いと思います。アフリカナガバモウセンゴケは一年中開花すると書きましたが、花序（花の集まった枝）が続けて出るわけではありません。また、同じ棚で隣り合わせて育てている株でも違う時期に花序が出たりします。どんな条件で花序が出るのか観察してみると新しい発見があるかもしれません。さらに、種を蒔いて、子供達の花がどんな時期に咲くか、子供間で違いがあるかを調べるのも面白いかもしれません。