質問者:
高校生
りょうすけ
登録番号5037
登録日:2021-04-03
こんにちわ 北海道に住んでいます。みんなのひろば
冬芽の感じる温度の基準について
庭にある植えて2年ぐらいの木々を観察しているのですが、4月になり、あたたかい日が続いてるなか、まだ北海道では芽吹きの季節には早い季節に温度につられて、芽吹きかけて途中で止まっている冬芽をいくつも、いくつもの種類で発見しているのですが、同じような光条件、位置関係でもつられて、芽吹きかけてる冬芽と、まだ温度につられず、変化の無い冬芽があるのですが、
これは、同じ木でもそれぞれその冬芽によって芽吹きだす温度の基準が違うと言うことなのでしょうか?
りょうすけ様
植物Q&Aのコーナーを利用下さりありがとうございます。
北半球の温帯では調べられた多くの樹木で、芽は短日条件で休眠に入ります。また、一たび短日条件下で休眠に誘導された芽(冬芽)は、長日条件に戻しても解除されず、解除されるのには、一定期間(多くは、200~1,000時間)、低温(多くは、0~5℃)にさらされることが必要なことがわかっています。しかし、冬芽が葉を開き始め(開芽)、芽が伸び始める(芽吹き)のには伸長生長に適した、より高い温度になることが必要です。すでに休眠が解除されていても、温度が低いために開芽できない状態を“後休眠"と言います。りょうすけさんは北海道にお住まいとのことですので、多くの樹木の冬芽は、1月か2月には後休眠の状態になっており、春先に気温があがるとすぐに芽吹き始めるものと思われます。
冬芽には、枝の先端のもの(頂芽)と、葉腋にできるもの(側芽)があります。
開芽は頂芽由来のものが、側芽由来のものに先立っておきます。頂芽由来のものが、側芽由来のものの開芽を抑制することによると考えられています。質問内容の観察がどのようなものかはっきりしませんので推測になりますが、冬芽によって芽吹き状態に差がでる可能性として考えられると思います。
植物Q&Aのコーナーを利用下さりありがとうございます。
北半球の温帯では調べられた多くの樹木で、芽は短日条件で休眠に入ります。また、一たび短日条件下で休眠に誘導された芽(冬芽)は、長日条件に戻しても解除されず、解除されるのには、一定期間(多くは、200~1,000時間)、低温(多くは、0~5℃)にさらされることが必要なことがわかっています。しかし、冬芽が葉を開き始め(開芽)、芽が伸び始める(芽吹き)のには伸長生長に適した、より高い温度になることが必要です。すでに休眠が解除されていても、温度が低いために開芽できない状態を“後休眠"と言います。りょうすけさんは北海道にお住まいとのことですので、多くの樹木の冬芽は、1月か2月には後休眠の状態になっており、春先に気温があがるとすぐに芽吹き始めるものと思われます。
冬芽には、枝の先端のもの(頂芽)と、葉腋にできるもの(側芽)があります。
開芽は頂芽由来のものが、側芽由来のものに先立っておきます。頂芽由来のものが、側芽由来のものの開芽を抑制することによると考えられています。質問内容の観察がどのようなものかはっきりしませんので推測になりますが、冬芽によって芽吹き状態に差がでる可能性として考えられると思います。
庄野 邦彦(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2021-05-04