一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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パキポディウム属の光合成型

質問者:   自営業   わいおえ
登録番号5047   登録日:2021-04-16
サボテンや多肉植物にはCAM型光合成が多いと聞きますが、パキポディウム属もそうでしょうか?
わいおえ 様

このQ&Aコーナーをご利用いただきありがとうございます。

多肉植物にはCAM型光合成を営むものが多いことは良く知られています。ただし、詳しく調べて見ると、種によっては生長に伴ってCAM化が進行したり、乾燥や高塩濃度などの環境条件の変化に応じて可逆的にCAM化したり、また、葉や幹など植物体の器官によってCAM型かC3型かの違いがあるなど、いろいろな場合があるのが実態のようです。

文献を調べると、多肉植物の器官による光合成の代謝型の違いに注目した研究で、キョウチクトウ(Apocyanceae)科のパキポディウム(Pachypodium)属の植物(この論文では、P. brevicaule, P. horombense, P. lamerei の3種について測定が行われている)について、葉も幹もC3型の光合成を営むことが報告されています。
佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2021-04-22
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