質問者:
公務員
へろ
登録番号5083
登録日:2021-05-19
基本的なところで申し訳ありません。みんなのひろば
カルビンーベンソン回路
カルビンベンソン回路のRuBPからCO2を固定して2分子のPGAとなるところで、構造式(分子模式図)からみると、Oが1原子足りないようにみえます。
一方PGA12分子から還元されてGAP12分子になるときには、OがとれてHが結合していますが、水になるO6原子の残りのO6原子はどこへいくのかわからなくなり、質問させていただきました。
よろしくお願いします。
へろ 様
このコーナーをご利用いただきありがとうございます。
元素組成で表現すると、PGA(C3H7O7P1)x2 =(C6H14O14P2)となり、RuBP(C5H12O11P2)との差は(CO2)と(H2O)となります(リン酸部分のHとOも含めての計算です)。すなわち、反応の過程で二酸化炭素と水が1分子ずつ取り込まれています。
PGA(C3H7O7P1)からGAP(C3H7O6P1)への過程では、先ずはフォスフォグリセリン酸キナーセの働きでATPからエネルギー(とリン酸)が取り込まれ、次いでトリオースリン酸脱水素酵素の働きにより還元型NADPから電子(と水素イオン)を受けとり、カルボキシル基(-COOH)からアルデヒド基(-CHO)への変換がなされます。この過程で酸素が1原子失われます。
以上で、全ての回答になっているでしょうか。
このコーナーをご利用いただきありがとうございます。
元素組成で表現すると、PGA(C3H7O7P1)x2 =(C6H14O14P2)となり、RuBP(C5H12O11P2)との差は(CO2)と(H2O)となります(リン酸部分のHとOも含めての計算です)。すなわち、反応の過程で二酸化炭素と水が1分子ずつ取り込まれています。
PGA(C3H7O7P1)からGAP(C3H7O6P1)への過程では、先ずはフォスフォグリセリン酸キナーセの働きでATPからエネルギー(とリン酸)が取り込まれ、次いでトリオースリン酸脱水素酵素の働きにより還元型NADPから電子(と水素イオン)を受けとり、カルボキシル基(-COOH)からアルデヒド基(-CHO)への変換がなされます。この過程で酸素が1原子失われます。
以上で、全ての回答になっているでしょうか。
佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2021-06-01