どらママ樣

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。ご質問への回答はアサガオの発生生理学に詳しい新潟大学（理学部）名誉教授の和田清俊先生にお願いして書いていただきました。以下をお読み下さい。

【和田先生の回答】
詳しい状況がよく分からないのでお答えするのが難しいです。まず、観察されているのがアサガオなのかどうかはっきりしないようですが、アサガオであるとして考えてみましょう。
一度にたくさんの花を咲かせたいときに摘心することはよく行われることですから、摘心したことで花が咲かなくなることはまずありません。勿論、摘心後に脇芽が伸び出すまではある程度の時間がかかりますから、花が咲くのは遅くなります。脇芽は十分伸びていましたか？
夜は光が入らないようにダンボールで覆ったとのことですが、どんな品種でも、夜の時間をおおむね12時間以上にしておけば花は咲くものです。実際は何時間くらいでしたか？
摘心、光条件に問題が無かったとすると、あと考えうるのは、栄養条件でしょうか。大事に育てるあまり肥料をやりすぎると、葉がたくさんしげるばかりで花が咲かないことがあります。逆に肥料をまったくやらずに育てると、むしろ花は咲きやすくなります。
花を咲かせやすいことが、アサガオが学校教育の教材として使われる理由の一つですので、咲かない原因を想定するのが難しいです。今後は摘心、段ボール、肥料などの手をかけずに見守ってみてください。きっと咲くと思います。