質問者:
会社員
ゆっきん
登録番号5431
登録日:2022-08-18
趣味で多肉植物を育てています喧嘩する?
ホームセンターで買ってきた名も無きサボテンを寄植えしたのですが、鉢がある程度大きなものなのに成長が思わしくありません
1年位すると片方のサボテンの表面が茶色くかさぶたのように変質してきました
言葉で表現するのは難しいですが、鉄が錆びたような感じで木質化とも違うようです
もう片方のサボテンも全くと言っていいほど成長しません
過去に植物は喧嘩するとどこかで聞いた気がしますが、植物に相性はあるのでしょうか?
ゆっきん様
こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「喧嘩する?」にお答えします。
聞いた気がするという「喧嘩」がどのような意味で使われたのかわかりませんが、植物学的には競合がそれに近いかもしれません。早く大きく育った個体の陰になってしまった個体が光合成に必要な光を十分受取れないために大きくなれない、というような場合が競合の一例です(本質問コーナーの登録番号3280などをご覧ください)。また、アレロパシーという現象が「喧嘩」にあたるかもしれません。根や葉から分泌される物質によって近くの別の個体の生育が妨げられる現象です(本質問コーナーの登録番号1989, 3441, 3703などをご覧ください)。これらの個体間の相互作用では一方が他方の生育をさまたげるので、両者は「相性」が悪いという言い方ができるかもしれません。擬人的な表現を学問的な議論で使うのは適切ではありませんが、似たような現象はあると言っていいでしょう。
しかし、あなたが寄植えしたサボテンの場合はどちらの個体も生育が思わしくないとのことですので、競合などによるものではないようです。寄植えという栽培方法が生育を悪くしたというのも考えにくいのですが、それが原因かどうかは、別々の鉢に1個体ずつ植え替えてみればわかるでしょう。生育不良には様々な原因がありますので、あなたのサボテンの場合は何が原因であるのかは、残念ですが、わかりません。
こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「喧嘩する?」にお答えします。
聞いた気がするという「喧嘩」がどのような意味で使われたのかわかりませんが、植物学的には競合がそれに近いかもしれません。早く大きく育った個体の陰になってしまった個体が光合成に必要な光を十分受取れないために大きくなれない、というような場合が競合の一例です(本質問コーナーの登録番号3280などをご覧ください)。また、アレロパシーという現象が「喧嘩」にあたるかもしれません。根や葉から分泌される物質によって近くの別の個体の生育が妨げられる現象です(本質問コーナーの登録番号1989, 3441, 3703などをご覧ください)。これらの個体間の相互作用では一方が他方の生育をさまたげるので、両者は「相性」が悪いという言い方ができるかもしれません。擬人的な表現を学問的な議論で使うのは適切ではありませんが、似たような現象はあると言っていいでしょう。
しかし、あなたが寄植えしたサボテンの場合はどちらの個体も生育が思わしくないとのことですので、競合などによるものではないようです。寄植えという栽培方法が生育を悪くしたというのも考えにくいのですが、それが原因かどうかは、別々の鉢に1個体ずつ植え替えてみればわかるでしょう。生育不良には様々な原因がありますので、あなたのサボテンの場合は何が原因であるのかは、残念ですが、わかりません。
竹能 清俊(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2022-08-22